書籍・雑誌

2018年6月25日 (月)

小説;「羊と鋼の森」

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少し前のことだが、行きつけの本屋さんにフラっと立ち寄った時、入ってすぐの正面のコーナーにこの小説が並べてあった。

羊と鋼の森」というタイトルがついたこの本のことをご承知の方は多いと思う。毎年「本屋大」に選ばれた本のことは結構NEWSで取り上げられているからだ。

今回はそんなNEWSのことは全く知らずに、単に「本屋大賞」というキャッチフレーズに惹かれて購入した。

もちろん小説の内容のことも全く分かっていなかった。「羊と・・・・・」と始まっているので、自分の中のイメージでは有名なホラー映画の「羊たちの沈黙」を連想し、もしかしたらミステリー小説なのか?と軽く考えて購入した。

購入してから暫くの間バッグの中にしまいこんだまま読むこともなかったが、一昨日と昨日の2日間、突然読書の時間がやってきた。

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23日(土)と24日(日)の2日間、常願寺ゴルフさんにお邪魔して6社合同試打会を開催した。

Dsc_0210_2私の担当はパットラボを使っての「パット診断会」

これがあまり人気がなく、結構時間を持て余すこととなった。((笑))

一生懸命接客しているスタッフ達には遠慮も何も無しに読書に耽ってしまった。

この「羊と鋼の森」という小説は、最初の想像であるホラー小説とは似ても似つかない極普通の小説だった。(文学小説というジャンルではない)

主人公がピアノ調律の魅力に取りつかれ、ピアノ調律師として成長していく様を描いているのだが、その成長していく過程と「すばらしく気持ちの良い音楽」を聞いている時間の経過とが重なっているかのような感覚になるのは、恐らく読んでみた方なら理解してもらえると思う。

さて私が今回みなさんに伝えたかった主題の話がここからだ。

最初のうちはピアノ調律師の話しとしてストレートに読んでいたのだが、読み進むうちに「あれ!?この話の中のピアノ調律師をティーチングプロかクラブフィッターに置き換え、ピアノをクラブに置き換え、ピアニストをゴルフプレーヤーに置き換え、ピアノが置かれているコンサートホールやライブハウスやそれぞれの家庭などをゴルフコースに置き換えながら読んでいくと非常に示唆に富んだ小説になることに気付いた

例えば主人公が調律師としての才能が自分には無いのではないか?と悩んでいる時に先輩の柳が励まし&アドバイスする言葉。
「才能っていうのはさ、ものすごく好きだっていう気持ちなんじゃないか。どんなことがあっても、そこから離れられない執念とか、闘志とか、そういうものと似てる何か。俺はそう思うことにしてるよ」

この言葉なんかはティーチングプロとしての才能が無いなぁ^と思ってる自分にはド~ンと心に響いてきて勇気づけられるわけです。

もう一箇所紹介しよう!

・・・音楽(=ゴルフに置き換えてみる)は人生を楽しむためのものだ。はっきりと思った。決して誰かと競うようなものじゃない。競ったとしても、勝負はあらかじめ決まっている。楽しんだものの勝ちだ。

この一文をゴルフに置き換えて読んでみると、いわゆる普通のゴルファー達にとって大切なことは如何に楽しむか?であり楽しんだものの勝ちだと教えてくれる。
才能に恵まれたアスリートゴルファーやツァープロ達だけが競技ゴルフという場で勝負していけばいい。
競技ゴルフという場に立てるのは特殊な才能に恵まれ、特別な努力をした人たちにだけ許されることだ。我々普通のゴルファーからすれば外から眺めて楽しむゴルフが競技ゴルフだと教えてくれる。

その他、前編を通してティーチングプロでありクラブ販売業を営む私には示唆に富んだ価値ある一冊だった。

今から来年の「本屋大賞」に輝く本が楽しみになってきた。

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